当店(酒の阿波屋)の熱きサポーター
芋幸治さんの「芋焼酎研究室」

−−−芋焼酎ファイル番外編−−−

このページでは、当店(酒の阿波屋)取り扱い商品ではなくとも、
芋幸治さんから頂いた感想ファイルを参考商品という形で、掲載いたします。


@このたび、芋幸治さんは酒の阿波屋を卒業され、独自でホームページを開設されました。(更新の頻度も上がり、興味ある企画ものも登場。今後の芋幸治さんに期待大です!)
(なお、この酒の阿波屋内のページはまだ暫くはアップしておりますが、おいおい閉鎖の予定です。)
http://www.hicat.ne.jp/home/koji-hon/

芋焼酎ファイルPART1
芋幸治さんの「芋焼酎研究室」HOME 芋焼酎ファイルPART2
芋焼酎ファイル番外編

◆このページに参照している焼酎

1/20「紅鉄幹」 1/20「阿久根 號」 1/20「別選 神川」 「晴耕雨読 かめ壷仕込・貯蔵」

「酒の手帳」 「さつま白波・伝承」 「銀滴」 「風に吹かれて 「小川の干しいも」 「赤霧島」 「古瓶造り」

「天使の誘惑」 「かんろ」 「紫尾の露」 「龍神蔵」 「枕崎 さつま白波」 「財宝 芋」 「鳴門金時」 「風憚(ふうたん)」

「天斬りの松」 「丸西」 「大正の一滴」 「さつま白波」 「さつま白波 黒麹仕込み」 「さつま白波 明治の正中」

 「六代目百合35度」 「松の露 黒麹仕込み」 「酔蔵(よいのくら)」 「しま千両」 「種子島 しま茜(あかね)」 「伝(でん)

「千亀女」 「芋焼酎−薩摩しぶき−」 「初代創業者 原口金次郎」 「青 酎」 「さつま小鶴」 「原口屋 甚衛門」 「大魔王」 

「吉兆宝山」 「薩摩 甜(てん)」 「古八幡」 「黒若潮」 「富乃宝山」 「の馬・熟成芋焼酎」 「の馬」 「ないな」 「幸蔵」

「一本儀」 「岩いずみ」 「晴耕雨読」 「味蔵」 「神座」 「百合」 「芋」 「純芋」 「楔」 「鬼火」 「薩摩でかんしょ」


1/20
「紅鉄幹」
オガタマ酒造(鹿児島県川内市)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:オガタマ酒造、あずま芋使用

 最近の紅芋ブームなのだろうか?お気に入りの「鉄幹」にも「紅鉄幹」というラベルで売り出されていた。紅芋の「プハァ〜」っと感が味わえるのを期待して飲んでみた。香りは紅芋の赤甘い香りであるが、鉄幹らしい少し荒い元気良さがある。飲んだ感想は一言。「鉄幹の紅芋」・・・というのが自分的には解りやすい。「鉄幹」の「プハァ〜」っと感を残しての軽快な紅芋であるのは「鉄幹」ファンの自分にとっては嬉しい限りであるが、紅芋は「濃厚な黄色いホクホク感」を期待してしまうので・・・また値段も2500円ぐらいしたもので・・・少し残念だった感じがする。まあ、紅芋に期待するものは人によって違うので、またまた自己主張の強い毎度の評論となったが、次は「紫鉄幹?」に期待したいところである。

1/20
「阿久根 號(ごう)」
鹿児島酒造(鹿児島県阿久根市)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:S型(S型麹とS型配合麹) 別名スペシャル麹と黒麹のブレンド

 酒屋に行くと「阿久根」というラベルに目が止まった。しかしそのラベルには大きく「號(ごう)」という文字が書かれているではないか。裏に目をやると鹿児島酒造の文字が・・・。「阿久根」は好きな焼酎であったため、飲んでみることにした。 香りはかなりトロミのある熟成された芋の香りがし、「燃島」の時にも感じた洋酒的な香りが特徴である。飲んでみると、熟成された芋の風味が程よいトロミのある舌触りと共に感じられ、黒麹のビターなコクがスモーキーな演出をしている。ただ、通常の「阿久根」に比べて辛口となっており、熟成されたためか?キレが悪い。通常版の方が、個人的には切れがあり深い甘味を感じながら味わえたので良かったと思う。熟成させると全く違った焼酎になるものだと思わされた一本であった。

1/20
「別選 神川」
神川酒造(鹿児島県鹿屋市)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:神川酒造、甕壷仕込み・甕壷貯蔵

 香りは以前何かの焼酎でも感じたラムネ菓子のような爽快な香りである。飲んでみてもこの爽快さが感じられ、非常にキレが良い。芋の風味は残しつつも臭さはなく、ドライで上品・・・といった変わった表現が適切なのではないだろうか?チョット芋に馴れてきた女性には芋臭い焼酎へステップアップ(まあ、しなくてもいいけど・・・)するためのツナギみたいな焼酎となりうるのではと思った。自分の理想の焼酎は飲んだ後に、始め人間ギャートルズという漫画に出てきた「プハ〜」っという感じが残るものが理想であるが、この焼酎も「鉄幹」などと同じく「プハ〜」がある!どうやら甕壷仕込みの焼酎にその感覚の源となる何かが現れやすいのか?この「プハ〜」が何から来るのか知りたくなった一本であった。

「晴耕雨読 かめ壷仕込・貯蔵」
佐多宗二商店(鹿児島県揖宿郡頴娃町)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:佐多宗二商店、黒麹

 あの「晴耕雨読」にかめ壷仕様のものがあったので飲んでみることにした。通常の「晴耕雨読」は個人的に、香りについては自分の芋焼酎のイメージに合う理想的な香りとの印象が残っている。今回のものは熟成されているため角がとれており、柔らかな優しい芋の香りがしてくる。飲んでみると、通常の「晴耕雨読」と同様、味には深みはないが、その分深い香りを口に頬張るかのように味わさせてくれる。以前にも感じたが、舌ではなく鼻で味わう珍しい焼酎であると思う。非常に面白いジャンルの一本である。

「酒の手帳」
薩摩酒造(鹿児島県枕崎市)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:薩摩酒造、アルコール35度

 「白波」の薩摩酒造が変わった名前の焼酎を出していた。しかも、アルコール度数は35度である。香りは昔ながらの芋臭い香りが飴のようなトロミと共に感じられる。ストレートで飲んでみると、非常にピリッとした辛口であり、喉にまでその刺激が貫かれていく。ちょっとデンジャーな飲み口であったためロックにしてみた。さすがに冷やすと電気のような刺激感は軽くなり飲みやすくなる。どうやらこの芋焼酎は直球型の芋焼酎といった表現が合うように思う。飲んだ後には舌に甘い風味を残しながら消えていくが、35度の割には単調な味わいである。薩摩酒造らしさのある荒々しい一本である。

「さつま白波・伝承」
薩摩酒造(鹿児島県枕崎市)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:薩摩酒造

 白波にもいろいろあるもので、今回は「伝承」と付くものがあったので飲んでみることにした。香りはアルコールの刺激は強めであるが、ソーダ飴のような甘い香りもしてくる。ストレートでまず飲んでみると、不思議と舌の奥3分の2くらいのところに乗っかってくる感じがあり、舌先では味を感じにくい。レギュラーものの白波は単調な味だったのに対し、ベースは同じであるが味と香り共に深みがでている。非常に飲みやすく、ストレートで飲んでも決してきつくなく仕上がっている。今まで飲んだ白波では一番美味しいと思うが、白波だったらもうちょっとインパクトがほしいものだ・・・とも感じた。わがまま言いたい放題である。

「銀滴」
王手門酒造(宮崎県北郷町)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:王手門酒造

 実家へ帰るといつも兄貴が自分の飲んだことのない焼酎を買って待っていてくれるのであるが、今回は「銀滴」が置かれてあった。「銀滴」は飲んだことがあると思ったが、ラベルがあまりにシンプル。あの黄色いラベルではない。飲んでみても全く別物である。阿波屋さんのホームページでチェックすると、以前飲んだのは「銀滴 復刻版」らしい。・・・ということで、評論することにした。

 香りは復刻版とは全く異なり、アルコールの刺激臭が先行した芋の香りである。ストレートで飲むとこのアルコールの強さで芋の風味まで消されてしまうので、ロックで飲んでみることにした。ロックではさすがにアルコールの強さはなくなるが、あまりに透明感が強く表現が難しい。薄っすらとマスカットの皮のような風味を感じるが、明らかに解るといった感じではない。当たり障りがなく「銀滴 復刻版」とは似ても似つかない一本であった。

「風に吹かれて」
(六代目 百合 原酒)
塩田酒造(鹿児島県甑島)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:塩田酒造、42度以上43度未満

 あの美味い「六代目 百合」の原酒が手に入ったので心して飲んでみた。香りは35度、25度の百合とは異なり、トロピカルフルーツのような酸味のあるジューシーな香りがしてくる。こんなのは初めてである(原酒をほとんど飲んだことがないためかも・・・?)。ストレートで飲んでみると、さすがに42度!舌の上で蒸発するような強烈な刺激があり、見た目は普通の液体なのにトロミがついているかのような飲み心地である。味はさすがにトロピカルフルーツというわけにはいかないが、「百合」独特の芋の果実を頬張る味わいは格別である。これはあまりに強烈であるため、自分的には35度のモノが一番美味しかったように思う。それにしてもスゴイ!原酒はまさに爆弾である。

「小川の干しいも」
小川酒造(鳥取県)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:小川酒造、干し芋使用

 何気なく生協の焼酎の棚を見てみると、「干しいも」という文字に目が行った。酒造は鳥取県のようであるが、興味本位に飲んでみることにした。干し芋焼酎はどんな香りがするのだろうと嗅いでみると、以外にも柑橘系の酸味のある香りがしてくる。飲んでみるとホクホクとした感じはないが、さすがに干した芋といったところか?一年ものの焼酎にしてはかなり濃縮された芋の風味とコクが出ている。しかし、濃厚でどっしりとした現物の干し芋そのもといった独特の甘味というのは感じられず、知らずに飲むと干し芋使っているということがわからない。言いかえれば、干し芋のイメージが湧いてこない。・・・とは言って決して悪いわけではなく、ロックにすると他の芋焼酎にはない花(スイセンかな?)のような香りを少し重めではあるが、堪能しながら飲むことができる。いろんな焼酎を造るもんだと感じた珍しい一本であった。

「赤霧島」
霧島酒造(宮崎県都城市)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:霧島酒造、紫芋(ムラサキマサリ)使用

 あの「霧島」に赤が出たとのことで飲んでみることにした。香りは紫芋の独特な香りが非常に強い酸味のある香りとして感じられ、サッパリといけそうな印象である。 飲んでみると非常に切れがあり、切れの中にもホクホクとした膨らみを持っている。アルコールのピリッとした刺激と深みのある甘味のバランスがいい。紫芋の風味も全体のバランスの中でより良くまとまっている感じである。これまでの霧島シリーズ(白・黒麹)の中で軍を抜いて良いように思う。次は「黄霧島」に期待したいところである。
◆評価
 0〜5までの5段階評価
 弱い                 普通               強い
(0,1−,1,1+,2−,2,2+,3−,3,3+,4−,4,4+,5−,5 )

 甘み:4−  芋の香り:3+  アルコールの香り:3  味の深み:3+
  果実感:2  濃厚さ:3  総合:4−

「古瓶造り(ふるかめづくり)」
吹上酒造(鹿児島県さつま市加世田)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:吹上酒造、丸むき黄金千貫百%、黒麹使用低温発酵

 芋を丸むきにしているのは「磨千貫」以来ではないであろうか?あの黄色いホクホク感を想像しながら飲むこととなった。香りは黒麹らしさはあるが、やはり皮を剥いているためか?ザツミのない黄色い甘い香りがしてくる。

 飲んでみると、皮を剥いている割にはかなり荒々しい!黒麹が剥いた芋の柔らかさよりも勝っており、ビターな風味が先行する。ロックにすると黒い風味は少なくなるが、それでもまだ黄色いホクホク感は少ない。ただ、飲んでいても口の中に渋みが残らないのは皮を剥いているためなのか?飲んでいてもイヤな癖が残らない。「丸むき・・・」というイメージを持って飲んでしまったが、そこを気にしなければ十分に美味い。サラッと飲める黒麹の芋焼酎であった。

「天使の誘惑」
西酒造(鹿児島県日置市)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:西酒造、1993年謹製

 酒は定価で買うことをモットーにしている自分にとっては、「天使の誘惑」はまず飲めないだろうと思っていた。しかし、ある日同僚から「天使の誘惑いる?」なんてことを聞かれたので、即答して頂いた。いつもながら強運である。

 香りは熟成されたモノであるため、ブランデー系の香りがするんだろうと想像していたが、実際香りを嗅いで驚いた。ホントにブランデーなのである。しかも、それはウイスキーボンボンの香り。もちろんチョコなんて入っていないが、それなりの甘さを感じる。また、実際使っているかどうかは解らないが、木樽のような乾いた木の香りもほのかに感じられる。グラスに移すとやはり琥珀色をしている。熟成させると何で琥珀色になるんだろうと思いながら飲んでみることにした。飲んでみると、第一印象は「洋酒」である。この焼酎は自分が芋焼酎なんてことを忘れてしまっている。舌にトロッと乗ってくる刺激のある飲み心地は良いが、「自分は芋焼酎の方が好き!」と芋焼酎であるこの焼酎を飲んで、まず最初に思った。ロックにするとストレートでは感じなかった、乾いた木の風味が現れてくる(これで木樽を使ってなかったら・・・なんて不安になるが、あくまで「感じ」である)。しかし、それでも芋らしさは解らない。最後に、普通はやらないと思うが、湯割りにしてみた。しかし、意外にこれが一番自分は好きかもしれない。洋酒の感じはさすがに抜けないが、通常の熟成された芋焼酎のほのぼのとした甘さ・風味がようやく顔を出してくる。 究極の熟成を求める人には最高かもしれないが、「芋らしさ」を望んでいる人には不向きな一本である。

「かんろ」
京屋酒造(宮崎県日南市)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:京屋酒造、アルコール20度

 香りはあめ玉のように優しく透明感のあり、芋らしさを感じさせない。飲み口はストレートでも非常にサラッとしており、パンチに欠ける。アルコール度数が低いため仕方がないことかもしれない。しかし、非常に上品な芋の甘さがアルコール度数の低さに引き立てられているように感じられる。この焼酎はストレートで飲むべきモノであると思われるが、普段ストレートで飲まないため、ある意味豪快に飲める焼酎である。軽いながら絶妙にバランスがとれている焼酎である。

「紫尾の露」
軸屋酒造(鹿児島県薩摩郡さつま町)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:軸屋酒造、「お湯割りにした時にも力強い味」にこだわり「辛口の権焼酎」と呼ばれていた。

 香りは、ラベルに「辛口」とあったわりにはとてもフレッシュな香りがしてくる。飲んでみると、さすがに「辛口」と呼ばれていただけにピリピリと喉の奥を通っていく。このような刺激のある焼酎は大抵の場合、アルコール臭的な刺激として感じられるのであるが、この焼酎はストレートで飲んでもアルコール臭は感じられず、ただドライな刺激を与えてくれる。うっすらと柑橘系?を感じさせる酸味のある風味と甘さがいい。ただ、もう少しこの風味がしっかりしていれば・・・とも思われるが、多分それはこの焼酎のこだわりであるお湯割りにすればバランスかとれるのだろう。・・・ということで湯割りにしてみた。湯割りにすると芋の風味が増すためストレートで飲んだときに感じた風味の物足りなさはなくなる。しかし、湯割りにするとどれも似たような感じになるので個人的には好きではない。ロックにすると刺激が少なくなるため風味とのバランスがとれる。「この焼酎は湯割りで・・・」というよりは、「やっぱりロックが一番やろ!」と個人的な好みが優先してしまった一本であった。

「龍神蔵」
白金酒造(鹿児島県姶良町)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:薩摩酒造

 見たことのない龍の絵が描かれている焼酎があったので手にしてみると、画:片岡鶴太郎と書かれていた。酒造も有名なこともあり、飲んでみることにした。香りは非常にトロみのある芳醇な芋の香りが飲欲をそそる。角の取れた飲み口と熟成されたトロみのある濃厚な芋の風味、黒麹を使っているのか?それ系のビター感とその中に感じられるほのかな甘みが絶妙な仕上がりとなっている。ロックにすると・・・「いい!非常にいい!以上!」・・・と表現して終わらせたいが、さすがに評論するのにそういうわけにもいかず・・・。あえて言うのであれば、飲んで「ぷは〜ッ」とくるのがいい。もともとこの焼酎の評論は、後でファイルをみて自分が「あ〜この焼酎はこうだったな」っと、あくまで自分が解るように評論するのが発端で始めたことなので、いつも自由気ままに自分が感じたとおりに書いている。そのため、またまた何の誤解も気にせず書かして頂くとすれば、芋焼酎は「はじめ人間ギャートルズ」にでてくるお酒であってほしい。30代の人はお解りだと思うが、やはり焼酎の醍醐味は飲んだ後の「ぷは〜ッ」でしょう。何で「ぷは〜ッ」という感じが出てくるのかは解らないが、今まで飲んだ焼酎ではこの焼酎と「鉄幹」くらいだっただろうか?極めて貴重な自分好みの一本である。

「枕崎 さつま白波」
薩摩酒造(鹿児島県枕崎市)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:薩摩酒造

  香りはタクアンを漬けている物置のような、非常に芋々とした自分好みの香りである。飲んでみるとアルコールの刺激が強く、舌にピリピリとした感じが残るのが第一印象。その後にホクホクというよりは、少しベチャっとしたような芋の風味がしてくる。ロックにしても、やっぱり発酵のなごりのようなこの重みはなくならない。新鮮な芋を使って・・・ということがラベルに書かれていたが、それならもっとフレッシュさのある作りにすればいいのに・・・と思う。まあ、人により好き嫌いはあるが、個人的には酒粕的な麹の風味は苦手なため、湯割りが飲みやすいと最終的には感じた。白波もいろいろあるものである。

「財宝 芋」
本坊酒造が焼酎を提供

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:本坊酒造、財宝温泉水使用

 「財宝温泉」は鹿児島の名水ということは知っていたが、そこから芋焼酎が出ているとは知らなかった。しかも、酒造は「磨千貫」の本坊酒造。期待を膨らませつつ飲んでみることとなった。香りは、非常に透明感のある芋の香りで、少し酸味のある甘さが漂ってくる。ストレートで飲んでみると、あまりにピリピリとした刺激が強く、透明感のある芋の風味をゆっくりと味わうことはできない。ロックにするとアルコールの刺激が少なくなる分、飲みやすくなるが、思った以上に芋の香りや甘み、コクが少なく表現に困ってしまう。以前にもどこかで「名水を謳っているものは、透明感を表に出す(芋らしさがない)傾向がある」と書いたと思うが、その典型的なものになっている感じがする。
 財宝温泉水は身近な人が注文しているため良く飲むことがある。あの水の喉ごしにドッシリとした芋らしさをプラスしてほしいと感じた一本であった。

「鳴門金時」
メーカー・産地不明

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:鳴門金時使用、白麹使用、製造者:元木明彦

 「鳴門金時」というラベルに目につき手にしたが、何酒造だろうと裏を見てみると酒造の名前が書かれていない。書かれているのは「元木 明彦」という名前だけである。「なんじゃこりゃ?」と思いつつ飲んでみることにした。香りは、石焼き芋を割ったときのようなホクホク感のある黄色と香ばしい赤い皮の香りが芳醇に感じられ、なかなかの一品のような印象である。飲んでみると、香りからは数年熟成させていたかのような角の取れた香りがしていたが、意外にアルコールの刺激が強い。基本的な味は香りで感じられた黄色いホクホク感と赤い皮の渋みの風味が特徴となっており、柔らかい仕立てとなっているが、ストレートで飲むとその柔らかさとアルコールの角がぶつかり、調和されていない感じがする。そのため、ロックにしてアルコールの角を柔らかくすると、今度は舌に乗っかってくるような柔らかい黄色い甘さが強調されすぎる。お湯割りか水割りにすると調和がとれていて頂ける。

「風憚(ふうたん)」
吹上焼酎株式会社(鹿児島県加世田市)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:吹上焼酎株式会社、栗黄金芋使用、黒麹

 「栗黄金」という希少な芋を使っているようであり、今までに飲んだことのない種類の芋であるため、ゆっくりと味わうことにした。栓を開けると黒麹を使っているとは信じがたいマスカットのような酸味のある香りがしてくる。今まで「マスカットのような・・・」といった表現をいくらかしたことはあるが、この焼酎がもっとも新鮮でみずみずしいマスカットである。飲んでみると、香りから感じられる酸味はあまり感じられず、黒麹のビター感と芋の甘みがうまく調和されており、上品な仕上がりとなっている。それに加え、多分水が良いのだろう。しっかりとした味わいの中に透明感のある飲み心地である。ロックで飲むと、香りから感じられた酸味のある甘みが非常に優しい飲み口で味わえ実にうまい。以前飲んだ「薩摩 甜(てん)」を思い出させる味わいである。紫芋や赤芋など、芋が違えばその芋の特徴が出てくるものであるが、この芋の特徴がよくわからない。あえて言えば、サツマイモチップス系の甘みを持つのが特徴なのか?この芋を使った他の焼酎を飲まないとわからないところである。最近飲んだ中ではもっとも透明感のある上品な焼酎であり、女性の好まれるのでは?と思う。

「天斬りの松(大豆焼酎)」
富安合名会社(福岡県久留米市)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:富安合名会社、20年熟成、麦・麦麹・米麹・大豆使用

 
いただき物であるが、大変珍しいモノらしい。話によると、酒造の先々代が蔵の奥に遊び?で造っていた物がそのまま忘れ去られ、蔵の掃除の時に見つかったという代物らしい。しかし、大豆焼酎ということもあって、青臭いんじゃないか?と思いつつ飲んでみた。香りは非常にふざけた表現となるが、甘い香りがするボンド(黄色いヤツ)といった感じであろうか?何とも表現し難い香りである。しかし、飲んでみると煎った大豆の甘さとも言うべきものが、とても香ばしく感じられる。このパサッとした乾いた香ばしさは多分麦麹からくるものだろう。麦麹を使った「天の邪鬼」「青酎」が頭を過ぎる。そして、飲んだ後に余韻として、黄色いプリプリとした大豆のイメージが湧いてくる。 とても飲みやすく味わいの深いものであるが、「酔十年」のような10年ものの芋焼酎と比べると、20年寝かした割には個性が強い。1年ものの大豆焼酎とはいったいどんな暴れん坊な個性なんだろう?と考えさせられる美味しい一本であった。

「丸西」
丸西焼酎合資会社(鹿児島県有明町)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:丸西焼酎合資会社、黒麹仕込み

 丸の中に西の字が書かれている、あまりにシンプルすぎるラベルのためなかなか手にすることがなかったが、逆にそのシンプルさが美味しそうに見えたので飲んでみることにした。香りは黒麹の濃厚な香りがしてくるが、それ以上に酸味のあるホクホクとした香りが感じられる。飲んでみると黒麹独特のスモーキーな風味がインパクトとして強く感じられ、ほのかな甘みが飲んだ後に喉から伝わってくるように広がる。水が良いのか?口に含むと舌に浸透するような不思議な感じがする。舌に乗っかった感じがせず、いつの間にか喉にスッと入り込んでいる。黒麹のビター感じ軽くするためロックで飲むと、意外にもビター感は残り、ストレートの時に感じられたほのかな甘みは薄れてしまった。湯割りにするとビター感は薄れ、この焼酎の美味しさとも言える甘みが、ストレートの時には感じられなかったホクホク感のある芋の黄色い果実の甘みとして味わえる。 ストレートはチョットきついので、湯割りがおすすめな焼酎である。

「大正の一滴」
国分酒造協業組合(鹿児島県国分市)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:国分酒造、大正時代に飲まれていたとされる老麹造り、無濾過

 「大正」という古めかしい名前につられて買ってしまった一本である。「大正」ということで、「グビッ!プハ〜!」といったイメージを持っていたが、香りは黄色麹のもののようなクリーミーな柔らかな香りがしてきた。ストレートで飲んでみるとやはり口当たりがとても柔らかく、舌の上を転がしていても全くイヤではない。むしろこの焼酎のふくよかな黄色い甘みをゆっくりと楽しませてくれる。ロックか6:4というよりは8:2くらいでの水割り、濃いめでの湯割りがホクホク感が残って良いように感じられた。ラベルとイメージの大きく異なった一本であった。

「さつま白波」
薩摩酒造(鹿児島県枕崎市)

取り扱い有り
@飲んだ感想
ポイント:薩摩酒造

 芋焼酎の代名詞と言っても過言ではないくらい多く親しまれている銘柄であるが、何故か今まで「白波」を飲んだことがなかった。香りは荒々しい芋の香りであり、飲んべー心をくすぶる香りである。飲んでみるとアルコール臭は強いものの、それ以上に芋のドライな風味のインパクトがガツンとくる感じで良い。また、ほんのりと優しい芋の甘みが残るので、2口3口と酒の進みが良くなる。深い味わいというのはないが、飲んだ後に「プハ〜」とくる、自分の芋焼酎のイメージにリンクするような1本であった。

「さつま白波 黒麹仕込み」
薩摩酒造(鹿児島県枕崎市)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:薩摩酒造

 香りは薩摩白波らしい芋々とした香りに黒麹特有のコクのある風味が漂ってくる。飲んでみると、飲んだ瞬間「ガツン」とくるアルコールの刺激と芋臭さは、「さすが白波」と言うべきインパクトがある。白麹の白波では、ほんのりと優しい芋の甘みが感じられたが、今回は黒麹のビター感に押され気味で苦みが強く、あまり甘みを感じない。そのため、ロックにした方が飲みやすい。また、味も比較的単調であるため、湯割りにした方がコクがでて美味しく頂けると感じた。

「さつま白波 明治の正中」
薩摩酒造(鹿児島県枕崎市)

取り扱い有り
@飲んだ感想
ポイント:薩摩酒造

 「さつま白波」にもいろいろとあるようで、値段を聞かずにレジに出したら3000円もして驚いた。「どんな白波なんだ?」と思いつつ家に帰って飲んでみることとした。 栓を開けると、想像もしなかった香りがしてきた。まるで焼酎に梅干しが入っているかのような香りがしてくる。原材料を確認したが、やはり梅干しなんて入っているわけでもなく、ただ「これホントに芋焼酎なんか?」なんて思いながら飲んでみることにした。 飲んでみると、やはり梅干しでも入っているような風味が・・・・。「これは梅だ!梅干し焼酎に違いない!」焼酎にライムやレモンなどを入れて飲むのを好まない自分にとっては、実際入っていないにせよ、梅風味の焼酎には抵抗がある。焼酎の中のジャスミンティーといった感じの1本であった。

「六代目百合 35度」
塩田酒造(鹿児島県甑島)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:塩田酒造、白さつま芋使用、常圧蒸留

 あのうまい酒「百合」がいつの間にか「六代目百合」と名前が変わっていた。以前は25度の物を飲んだが、今回は偶然35度の物が手に入ったので飲んでみた。

◆水割り
7:3(焼酎:水)で割ると、アルコールの刺激臭が軽くなるため、この焼酎の持っている蒸かしたての黄色いお芋の優しげでホクホクとした香りが、スッと鼻を抜けていくように感じられる。 飲んでみると、香りで感じたサツマイモの黄色いホクホクとしたイメージが脳裏に映し出される。普通芋焼酎は「芋臭いからイヤ」ということをよく耳にする(芋焼酎が好きな人はこの芋臭さがたまらないのであるが・・・)。しかし、この焼酎はその「芋臭さ」というものを「良質の蒸かしたての芋」を連想させるくらい良きものに変化させている。しかも、粒子が荒いような少しザラツキのある濃厚な甘みが味覚的にも、まるでサツマイモを飲んでいるかのように楽しませてくれる。ここで一役かっているのが黒麹を使っていることであろう。これにより甘みの中にほろ苦さがプラスされることにより、甘みに深みを出している。

◆ストレート
ストレートでは水割りの時に感じられた「サツマイモの黄色いホクホクとしたイメージ」よりも、ブランデーのような芳醇で濃縮された感じが強い。35度の割にはアルコール度数を感じさせないくらい飲みやすく、あまりの味の深さにグビグビと虜になってしまいそうで怖いくらいである。

◆お湯割り
一般の芋焼酎はお湯割りにするとどれも同じような味になるため、個人的には自分に合わない焼酎を買ってしまったとき、お湯割りにして飲むことが多い。しかし、この焼酎に関しては甘みにさらに奥深みがでて、芋から作った焼酎というものを存分に楽しませてくれる。お湯割りにしても味か壊れず、逆にまとまりが出てくるような焼酎は今まで芋焼酎を100種類くらい飲んでいるが、なかなか思い出すことができない。どんな飲み方をしても最高の一品であることは間違いない。

「松の露 黒麹仕込み」
松の露酒造(宮崎県・日南市飫肥)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:松の露酒造

 自社の名前を使っている焼酎はいつも気がかりなものである。香りは何ともなつかしさを感じさせられる芋の香りであり、飲んでもこのなつかしさのある臭みを生かした仕上がりとなっている。自分的に表現すれば、少し飲みやすくなった「奥霧島」といったところである。黒麹がビターといった感じではなく、芋が発酵してうごめく様な香りを口から鼻の奥にまで届ける牽引役として働いている感じを受ける。黒麹使用はビター感を表に出したものが多いが、黒麹の表現方法もいろいろあるものだと感じさせられる。自社の名前を使ってあるだけあって良き1本であった。

「酔蔵(よいのくら)」
松の露酒造(宮崎県・日南市飫肥)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:松の露酒造

 正月に実家に帰ると、私の影響を受けたのか?兄貴のみならず、親戚から「これ美味しかったけん、飲んでみて!」と1本家に届けられていた。正月は昼から飲んでも良い日・・・というのがうれしい限りである。香りはあまり感じられず透明感があり、アルコールの柔らかい香りがしてくるのみである。飲んでみると、やはり「芋」という感じを主張しているモノではなく、飲みやすいタイプのモノであった。系統的には大海酒造の「くじらのボトル」のような透明感を全面に出した感じである。ストレートで飲んでもしつこく舌に残ることはなくサラッと飲め、アルコール臭も気にならないため、飲んでいるといくら飲んだか解らなくなる。何の抵抗もなく飲めるので、芋焼酎を飲み始めの人にはもってこいの1本であった。

「しま千両」
高崎酒造(鹿児島県・種子島)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:高崎酒造

 飲んだ帰りに立ち寄る酒屋に行くと見慣れないラベルのものが・・・!全然知らない銘柄であるが、何かオーラを感じたので他の手に持っていた焼酎を棚に戻しカウンターに持っていった。すると店主が「お客さん良く知ってますねェ〜」っと一言。「・・・ん?何の事?もしかしてコレ当たりなん?」なんて思いながらうれしそうに買って帰った。
 香りはかなり芋々とした麹が動めく香りであるが、チョット酸味がかった芋金時のようなコクのある香りもしてくる。飲んでみるとレア物の割にはアルコールの刺激が強い・・・というのも、プレミアがつくような物や少し値の張る焼酎は全体的にアルコールの角がなくなっている物が多いためである。アルコールの刺激は強いのに舌にトロッっとまとわりついてくるようなコクがある。イメージ的には干し芋のような風味と言うべきなのか?ドライな深みを感じる。しかしまあ、味を文章にするのには何とも難しい焼酎である。誤解をする言い方になるかもしれないが、味に定まりがつかないので言葉としての表現が難しい。強いて言えば、いろんな種類の芋をブレンドして絶妙にマッチした荒々しく濃縮された1本と言うべきなのか?久しぶりに悩まされた焼酎であった。

「種子島 しま茜(あかね)」
高崎酒造(鹿児島県・種子島)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:高崎酒造、安納紅芋・安納こがね芋使用

 二種類の芋、しかも聞いたことがない芋を使用していると言うことで、いったいどんな焼酎なのだろうと期待して購入した。香りはホントにピュアなサツマイモのホクホクとした、軽い酸味がかった黄色いサツマイモの香りとして漂ってくる。飲んでみると香りからは想像できないくらい癖があり、初めて飲む人には少し抵抗があるかもしれない。大方、芋焼酎の癖というのは「芋臭い」というのが常であるが、この焼酎はそんな癖ではない。これまた自分しか解らない変な表現となるが、「チョット気性の荒い麹が爆発(発酵)して、その爆発で芋の甘みやコクが凝縮された感じ」である。つまり、荒々しい酵母の風味は生きつつ、それに加えて芋の甘みやコクが癖を作るくらい強烈に仕上がっている。「芋焼酎は発酵飲料です!」って感じでとても良い。やっぱり癖のある焼酎は最高!とても個性的な1本であった。

「伝(でん)」
濱田酒造(鹿児島県)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:濱田酒造、黄色麹使用、かめ仕込み、木桶蒸留、かめ貯蔵

 香りは酸味の強いクリームパン(腐ってるってことじゃなくって・・・)のような深く粘りのある甘い香りであり、レモン味のラムネ菓子のようなフレッシュさも感じられる。
 木の香りは下記の「千亀女」と比べるとうっすらと感じる程度である。飲んでみると思った以上に透明感がある。最近黒麹のものを飲むことが多かったため、舌が濃いのもに慣れてしまったのか?しかし、チビチビと飲んでいると徐々にこの焼酎の深みが増してくる。最初にはほとんど感じられなかった木の香りも口に含んで感じることができだした。木の風味からのイメージは「千亀女」は木造校舎の懐かしい感じであったが、今回は新築の木造校舎(そんなの見たことないけど・・・)といったイメージが脳裏を巡る。香りと同様、酸味の強い口から鼻にかけて広がる甘みを特徴とする。 黄色麹のものは数が少ないため飲んだ経験も少ないが、「あっ!これが黄色麹の甘さ・風味なんだな・・・」と感じさせられる一本であった。
※ 汚い話、「ゲップ」をしたときに木の香りが鼻から抜けていった。「いろんな香りを感じる方法があるものだ!」と感じる自分を少し考えた。

「千亀女(せんがめじょ)」
若潮酒造(鹿児島県)

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@飲んだ感想
ポイント:若潮酒造協業組合、河内黒麹、かめ壺仕込み、木樽蒸留、宮脇和憲杜氏

 香りは酸味のある軽快なビター感に加え、木樽の木の香りが、木造校舎の様な昔懐かしい木の香りとして微かに感じられる。ストレートで飲んでみると、結構アルコールの刺激臭は強いが、マッタリ〜っと黒麹的な苦甘い美味しさが広がってくる。それに加えて、木造校舎の古めかしい木の香り?が余韻を残す。ロックで飲むとビター感が薄れる分、木樽の香りと甘みが倍増され、さらに旨い。木樽の香りというのは何か懐かしく、そして落ち着くものである。しんみりと浸れる一本である。

「芋焼酎−薩摩しぶき−」
小鹿酒造(鹿児島県)

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@飲んだ感想
ポイント:子鹿酒造、黒麹と白麹を1:3でブレンド

 芋焼酎ブームの為か?生協(COOP)からも芋焼酎がでていた。その名はなんと「いも焼酎」・・・あまりにストレートな名前である。子鹿酒造というところが製造者となるが、生協が出すのだから多分、万人向けに作っているのだろうと思いながら試してみることにした。香りはアルコール臭とうっすらと甘い香りはしてくるが、ほとんど透明な感じである。飲んでみると、芋の臭みは全くなく、透明感のある芋の甘みが感じられる。予想はしていたが、全く癖がない。癖がある焼酎を生協に求めてはいけないが、芋の上品な甘みはしっかりと出している焼酎である。

「初代創業者 原口金次郎」
原口酒造(鹿児島県)

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@飲んだ感想
ポイント:原口酒造、黒麹

 ラベルに大きくこの名前が書かれていたため、興味本位に買った1本である。香りはアルコール臭がツンとくる感じであるが、黒麹の黒甘い香りと少し濁り系の混濁した香りがしてくる。飲んでみると、結構アルコールの刺激が強く、口の中にピリピリと感じるほどである。それに比べて香りで感じた黒麹的な甘みやビター感は意外に透明であり、ロックでは少し物足りない感じもする。お湯割にするとストレートやロックの時には物足らなかった芋らしさが感じられ、癖のない黒麹の風味がでてくる。お湯割にいい焼酎であった。

青酎(あおちゅう)
青ヶ島酒造(資)(東京都・青ヶ島)

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@飲んだ感想
ポイント:青ヶ島酒造、原料:さつま芋、麦、麦麹、35度

 ついに元祖?「麦麹使用」の芋焼酎を飲むこととなった。しかし、原料を見てみると、「さつま芋・麦・麦麹」と書かれている。あれ?麦も混ざっているの?と思いながら飲んでみることにした。香りは、芋の香り・・・というよりは・・何だろう??水飴のような甘みのある芋の風味というか・・・今までにない香りである。 飲んでみると、「香ばし〜い!超香ばしい!(北島康介風)」第一声はこれであった。麦の稲穂が35度のアルコールの強さに乗っかり、「パリパリ」と弾けるような香ばしさがある。少し青臭い風味あるが、そんなことはどうでも良いくらいの香ばしさである。いくら飲んでも、「芋」という感じはしないが、これはあまりにもこの焼酎が荒々しいため、感じ難いのかもしれない。そのため、ストレートで飲んでいたものをロックにしてみた。ロックにすると不思議と「とろける」舌触りとなる。香ばしさはオブラートに包まれた感じとなるが、それでも強烈である。芋の風味は少し苦味があるパンチの利いた感じに思われる。芋の風味が濃すぎてストレートでは逆に解りにくかったのかもしれない。とにかくメガトンパンチ級のインパクトのある焼酎であった。猛烈である。
◆評価
 0〜5までの5段階評価
 弱い                 普通               強い
(0,1−,1,1+,2−,2,2+,3−,3,3+,4−,4,4+,5−,5 )

 甘み:4  香り:5+  アルコールの香り:4  味の深み:5
  果実感:4−  濃厚さ:5+  総合:4+

さつま小鶴
小正醸造(鹿児島県)

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@飲んだ感想
ポイント:小正醸造、天然地下水(権現様の宮水)使用

 香りはラムネのお菓子の様な少し酸味のある香りがする。飲んでみるとラムネのような感じは一切なく、アルコールの刺激臭が強く、芋の透明感のある甘みが主となった味となっている。味に深みはないがサラッと豪快に飲める荒々しい一本である。

原口屋 甚衛門
原口酒造(鹿児島県)

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@飲んだ感想
ポイント:原口酒造、黒麹

 新商品と言うことで飲んでみた一本である。香りはうっすら甘く、酸味の強い芋の香りである。飲んでみると、アルコールのピリッとした感じが強いが、黒麹の黒々しいコクとほのかな甘みが、アルコール感よりも存在感があるため、上品な飲み口となっている。ロックで飲むと、ストレートではほのかに感じられた甘みがより強くなり、黒麹さはよりマイルドな感じでかなり飲みやすくなる。飲みやすくなっているといっても芋の風味はしっかりしており深みを感じさせるため、飽きがこない。黒麹使用の焼酎は、ビターな感じを主張した物が多いが、この焼酎は黒麹のコクが良い裏方に回って全体的に重厚な甘みを楽しませてくれる。飲みやすく芋らしさを楽しみたい人には良い一本かもしれない。

大魔王
濱田酒造(鹿児島県)

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@飲んだ感想
ポイント:濱田酒造

 前々から気にはなっていたが、なかなか踏ん切りが付かなかった一本をとうとう飲むこととなった。インターネットで「魔王」と抱き合わせ販売されているなど、なかなか面白いヒール役としてのイメージがあるが、ラベルを見てみると何とあの濱田酒造!焼酎の名前だけで前置きをこんなに引っ張るのは初めてである。香りは「魔王」とは全く異なり、アルコールの香りが強く、それにうっすらと柔らかい芋を蒸かしたような香りがしてくる。飲んでみると、やはりアルコールの刺激感は強いが、「大魔王」という冗談めいた名前とは裏腹に、以外と気品のある甘みがする焼酎である。アルコールの刺激を軽くするために、ロックで飲んでみると、甘みよりも後味の苦味が強くなり、何かは解らないが舌が少しカサつく感じがしてくる。全体的に荒々しい感じがするが、「大魔王」という名前はもしかしたら、この荒々しさからきているのかもしれない。悪くいうと、チョットまとまりがない焼酎といった一本であった。

吉兆宝山
西酒造(鹿児島県)

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@飲んだ感想
ポイント:西酒造、常圧単式蒸留、黒麹

 以前から狙っていたのだがいつも売り切れだった。今回ようやく見つけたので速攻で買って飲むこととなった。黒麹独特の香りをベースとしているが、フーゼル油の軽く濁りのあるような香りがしてくる。飲んでみると、思った以上にアルコール感が強い。また、黒麹を使っている割には他の黒麹を使っている焼酎よりはビター感が少ない。ビター感が・・・というよりも、むしろ濁り焼酎で感じるようなコクのある深重い甘みが味わえる。多分この甘みによって黒麹独特のビター感が希薄に感じるようになるのだと思うが、黒麹の良さをビター感ではなく、深重い甘みに重厚感といった組み合わせで味わうことができ、良き一本であったと思う。 ※黒麹使用のものは、ボキャブラリーの少ない自分にとってはビターという表現をあまりに使ってしまうため、最近はチョット敬遠したいと思っているところである。
もちろん「天の邪鬼」は別ですけどね!あれは特別です!

薩摩 甜(てん)
岩川醸造(鹿児島県)

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@飲んだ感想
ポイント:岩川醸造、古式製法にのっとり原生麹の黒麹を使用し常圧蒸留

 香りは「富乃宝山」と似たマスカットの様な爽やかなフレッシュさのある香りである。飲んでみると、サラッと舌の上に広がるような感じで酸味のあるフレッシュな風味と甘みがしてくる。そして喉を通っていく時に、黒麹のコクがフレッシュな最初の風味と逆行するように強く感じられてくる。これぞ、一口飲んで二度美味しい!ベースは「富の宝山」に似ている。もしかして「富乃宝山」を黒麹で作るとこんな感じ?といった焼酎であった。

古八幡(いにしえはちまん)
高良酒造(鹿児島県)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:高良酒造、長期貯蔵、黒麹、37度

 香りは芋らしさを表に出した重くて深みのある香りである。飲んでみると、口に含んだ瞬間、芋の豊かで芳醇な甘みがジューシーなまでに感じられ、黒麹のコクがこの重みのある甘さに広がり作っている。飲めば飲むほど、うま味が広がり芋の風味も深くなる。これはいい!うまい!この焼酎は、職場の休憩室のテーブルの上に、「ほしい人は持って帰って下さい。」という紙と一緒に置かれていた物で、「世の中にはこんなこともあるんだ・・・」っと浮かれてもって帰った代物である。そんなことで、この焼酎の価値は全然解らず飲んでいたが、「これはきっと上物に違いない!」と感じた一本であった。

黒若潮
若潮酒造(鹿児島県)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:若潮酒造

 人から頂いた物であるが、広島の酒屋ではあまり見たことがないラベルであったため、興味津々で飲んでみた。「黒若潮」ということだから、もちろん黒麹が使われている物と思われる。香りは黒麹が使われている割にはあっさりとした軽い香りであり、酸味のある甘みが感じられる。飲んでみると、香りでは解りにくかったアルコール臭が強く感じられ、「少し安いレギュラー物かな?」って印象を受ける。しかし、強めのアルコール感と酸味のある甘み、そして薄めのビター感ががうまく調和されるためか?ミントのような後味を残す。なかなか不思議で軽快な焼酎であった。

富乃宝山
西酒造(鹿児島県)

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@飲んだ感想
ポイント:西酒造

 「富乃宝山」と「吉兆宝山」を同時に買って、飲み比べようと思っていたが、なかなか両方が同時に売っていることは広島では少なく、購入するタイミングを外していた。飲み比べることに執着しては今の芋焼酎ブームの中、手に入らなくなったら困るということで、泣く泣く「富乃宝山」から飲むこととなった。香りはマスカットのようなほんのりと酸味のある優しげな香りがしてくる。アルコールの香りは少し強いが、角のない飲みやすそうな印象を受ける。飲んでみると、やはり強めのアルコールの刺激が最初に感じられる。しかし、その反対に気品のある軽快な甘みがあり、そのギャップがうまく調和されて美味しさとなっている。芋の風味は少なく、特にロックにすると芋の風味は完全に消され、アルコールの刺激臭も軽くなるため、甘みがより感じやすくなり、自然と手が伸びる感じで軽快に飲むことができる。個人的にはアルコールの角がもう少し取れれば、より美味しく頂けるのではないか?と感じた1本であった。

「の馬(のば)」熟成芋焼酎
寿海酒造(宮崎県)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:寿海酒造、(あかいも)ことぶき芋使用、黒麹造り、工場内に自噴する天然湧き水使用、高濃度貯蔵熟成酒、アルコール36度

 個性の強い「の馬」の36度の物が置いてあったので、ワクワクしながら買って帰った。香りは25度の「の馬」に比べて段違いに蒸した芋のホクホクとした感じが出ており、それは、以前表現した「蒸かした芋を割ったときの黄金色のホクホクとした」感じが、すぐさま脳裏にビジョンとして出てくるほどである。飲んでみるとこれまた斬新で、「芋を蒸して発酵させて作ってんだなぁ〜!」っと実際に思わせるくらいドッシリとしたお芋を堪能させてくれる。人によっては、これは抵抗が強いのでは?と思うくらいインパクトは強い。熟成させているためアルコールの角は取れており口当たりは良いが、36度と割水が少ないため、黒麹のビター感が25度の物に比べて濃厚となっており、フーゼル油と思われる独特の風味も強く残っている。本当に個性の分かれるところである。しかし、良い意味で新たな個性のある斬新な焼酎であると感じた。

「の馬(のば)」
寿海酒造(宮崎県)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:寿海酒造、(あかいも)ことぶき芋使用、黒麹造り、工場内に自噴する天然湧き水使用

 「ことぶき芋」使用ということに引かれ、購入した。芋が違うためか?この焼酎の香りは、本当に蒸かした芋を割ったときの黄金色のホクホクとした、ふくよかな香りがしてくる。飲んでみると、このふくよかさのある甘みを頬張ることができる。しかも、飲み込んだ瞬間にアルコール臭に乗っかって蒸した芋の様な風味が鼻に走っていく。黒麹のため、ビター感のある仕上がりとなっている。これがホクホクとした感じを出しているのかもしれないが、自分としてはこの味のすっきりしたタイプがあれば最高!っと感じた。結構、個人的には好きな焼酎かもしれない。

「ないな」
明石酒造(宮崎県)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:明石酒造

 贈り物で頂いたものであるが、小包を開けてビックリ!ほとんどラベルのない状態で、栓の上に開栓封じの紙が貼られているだけのラベルであった。しかも栓の上には「?」の文字が・・・。不思議である。香りはほのかに甘い芋の風味が感じられる程度であり、インパクトは弱い。飲んでみると最初の一口は香りの印象のごとく、インパクトに乏しく薄い感じである。しかし、二口目には苦みをベースとした味が感じられるようになってくる。甘みもすこしはあるが、苦みが次第に強く感じられるようになってくるため解りにくい。ストレートで飲んでいると苦みが渋く感じられるようになり、結構きつくなってくるため、ロックにしてみた。ロックにすると渋みが少なくなり、甘味が引き出されるようで、この飲み方がベストであると感じた。なかなか掴みにくい、その名の通り「?」といった感じの1本であった。

「伝承 かめ壺造り 幸蔵(こうぞう)」
宮崎県酒造(宮崎県串間市)

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@飲んだ感想
ポイント:宮崎県酒造、甘藷(いも)使用

 香りは少し「さつまいものフルーツ?」というべき、甘い香りがしてくる。飲んでみると最初は透明な感じがするが、ラベルの裏に書かれている「甘藷」の為か?「心水」の様な風味がしてくる。にごり焼酎って感じも少しある。そういえば、「心水」のラベルにも「甘藷」と書かれていた様な・・・?「心水」の時に強く感じた「わたがし」の風味は軽く感じる程度である。「心水」を薄めたような感じである。

「一本儀」
日當山醸造(鹿児島県姶良郡隼人町)

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@飲んだ感想

 鹿児島に旅行に行っていた同僚から頂いた一品である。瓶は大海酒造の「海」と同じく青瓶であり、聞いたことのない名前であったが、期待できそうな一本と直感した。香りは氷砂糖のような甘みと透明感が感じられる。芋の香りが全くしないため、「海」を思い出す。これは決して瓶が「海」と同じ青瓶だから、と言うわけではな
く、本当に芋の香りがしない。飲んでみると、やはり芋らしさがない。多分、「これは芋焼酎だよ!」と言わなければ、芋焼酎とは解らないだろう。口に含むと、香りで感じた氷砂糖の様な柔らかな甘さとほのかな苦みがうまく調和された状態で絶妙な味を楽しませてくれる。ジャンル的には「海」に当てはまる、数少ない珍しい味であ
る。芋焼酎初心者や女性向けの焼酎と言えるが、初心者にはもったいない焼酎である。久々の大ヒットであった。すばらしい!

「岩いずみ」
白露酒造(鹿児島県)

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@飲んだ感想

 香りはモンブランのケーキのような香りがほのかにしてくる。この焼酎は近所の酒屋で「これは昔ながらの作り方していて良いよ」と言われたので買ってみた焼酎である。「昔ながら」と言ってた割にはマロンの香りがしてきたため、「?」といった感じであったが、早速飲んでみた。飲んだ瞬間は透明感があり、インパクトが弱い感じであったが、2〜3回空気をすすり味わってみると、舌の奥でビターな「ホクホク」とした芋を楽しむことができる。ただ、少しアルコールの刺激は強めであり、甘みが少ないため辛口のほろ苦さの好きな人にお勧めの焼酎である。自分はビターの中に甘みが含まれているものがすきなため、少し遠慮しがちであるが、2000円というのはうれしい限りである。この焼酎の素晴らしいところは、割水をしている「名水」にあるのではないか?と思う。焼酎の味とマッチしているのか、今までの焼酎には感じられなかった「湧き水の懇々と溢れ出る」光景が脳裏に浮かんでくる。こんな事を感じたことのない自分が感じるのだから、やはり良いのだろう。名水を実感させてくれる一本であった。

「晴耕雨読(せいこううどく)」
佐多宗二商店(鹿児島県揖宿郡頴娃町)

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@飲んだ感想
ポイント:佐多宗二商店、常圧蒸留、米焼酎をブレンド、無濾過で不純物は手作業で取り除いている、地下タンクにて貯蔵、半年間熟成

 「晴耕雨読」は以前から飲んでみたいと思っていたがなかなか手に入らず、今回ようやく手に入ったので飲んでみた。香りは「これぞ芋!芋やでぇ〜!」って感じの荒々しい芋の香りである。この粒子の粗そうな芋らしさが「昔ながら」という感じがしてとてもいい。飲んでみると期待通り芋!!本当に理想(自分の中で)の芋焼酎である。飲んだ瞬間に口の中一杯に広がる芋の風味はこれまでに飲んだことのないほどである。安いのにアルコールのきつさがない。甘みがほのかにあり、味には奥深さは少ないが、口の中一杯に広がる香りに奥深さがある。今までの焼酎は、味や風味に奥深さがあったが、これは香りに奥深さがあり、一味違った感覚で飲める。楽しめる焼酎である。香りは芋の皮をうまく生かしているのだろうか?意識しながら飲んでいると、焼いた皮付きの芋が脳裏に浮かんでくる。「すばらしい!1800円でこんなに楽しめるとは!」感動である。

「味蔵(あじくら)」
萬世酒造(鹿児島県加世田市)

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@飲んだ感想

 黄白仕込みということで、もしかして黄色と白麹を使っているのか?と思い、香りを嗅いでみた。甘いクリーミーな栗を思わせる香り。「燃島」の様なブランデーの風味も感じられ、かなり期待が持てる。早速飲んでみた。「ドッカーン!」実家にあったので値段は解らなかったが、飲んでみて何となく解った。2000円くらいだろう。とにかく薄い。熟成して角が取れたのではなく、とにかく薄いのである。口の中に栗金時の様な甘みが広がるが、アルコールの刺激の方が勝ってしまう。この金時のうまみがもっと濃いければ最高だと思うのだが・・・。

「神座(かみくら)」
尾込商店(鹿児島県川辺郡川辺町)

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@飲んだ感想
ポイント:意図的に28度に割水、尾込商店醸

 ゛神水゛と賛えられている湧水で割水している。香りは「屋久の島」系の香りで、それをさらに荒々しくした感じである。アルコールを28度にしている為なのか?これぞ芋焼酎って感じである。飲んでみると、28度のアルコール感がしっかりと出ている。しかし、その分原酒に近いため、濃厚な深みを味合わせてくれる。飲んでみる
と、これと同じ味とも言うべき焼酎を以前飲んだことがあった。それは「酔十年」である。あれは原酒のため(25度の物もあるが、飲んだのは原酒)、アルコール34度あったが、これは28度の為、その分少し薄くなっている。しかし、「薄い」と言っても34度を28度にしたとすれば、かなり濃いい感じがする。飲むときにロックではダメ。薄くなる感じが強くなり、もったいない。原酒はどんな物なのか?との好奇心が湧いてくる。 果実感は「酔十年」よりはないが、後は同じ感じである。「酔十年」6000円、「神座」2300円とくれば、コイツを買うしかないでしょう!! 飲む前に、幻の焼酎と呼ばれる物と引けを取らないと聞いていたため、さぞかしフルーティー感の強い物だろうと思っていたがこれぞ芋!芋らしい!といった焼酎であった。最高っス!

「百合(ゆり)」
塩田酒造(鹿児島県甑島)

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@飲んだ感想

 香りは癖のない甘みのある芋の香りである。グラスに焼酎を注ぐと、少し濁っている。「え!百合って濁り芋?」って感じである。・・・ということは、あの少し苦手な重たい風味がするのか?なんて思いながら飲んでみた。「これはすごい!」何がすごいかって?それは本当に「さつまいも」の甘みと風味がする。今までは、芋焼酎っていっても直接芋の味はしなかったが、この焼酎だけは「さつまいも」をすりつぶして焼酎にしているって感じの表現が一番適している表現である。しかし、この焼酎は危険な焼酎と言える。なぜかって?それはグイグイ飲めるから!!ロックで飲むと少し薄い感じがするため、ストレートが一番。お湯割りでは6:4ではまだ薄い感じがした。焼酎は6割以上にしてお湯で割ることをお勧めする。

「芋(いも)」
国分酒造協業組合(鹿児島県国分市)

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@飲んだ感想
ポイント:国分酒造、芋麹

 芋麹使用の焼酎と言うことで興味があり、店の人も「この焼酎はすぐに売れてなかなかお目にかかれないよ!」と言ってたので、買うことにした。香りはクリーミーな甘みのある芋の香りであり、鼻の奥にまでその重みが伝わってくる。以前飲んだ芋麹使用の焼酎である「蘭」と比較しながら飲んでみると、「蘭」の時に感じた「青臭さ?」の感じが少しある。この「青臭さ?」というのは「芋麹」の特徴なのか?と今回感じた。今後、その他の芋麹焼酎と比較する必要がある。ただ、今回の「芋」に関しては、この「青臭さ?」が少ない。「蘭」はコテコテな芋麹焼酎といった感じで、とても頑固な味であったため、その味に慣れるのに1升瓶を一本空けるくらい時間がか
かったが、「芋」は慣れてしまっているせいか?すぐに親しむことができた。味はこのうっすらとした芋麹独特のホクホクとした風味にモンブランのような甘みを感じさせる。それにしても、味わい深い焼酎であり、焼酎の奥深さを痛感させる焼酎であった。

「純芋(じゅんいも)」
国分酒造協業組合(鹿児島県国分市)

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@飲んだ感想
ポイント:国分酒造、芋麹(黄麹)、一年熟成、熟成無濾過、無調整、33度

 近所の酒屋に焼酎を探しに行くと、今回はあまりいい焼酎がなかったため迷っていたら、この焼酎が目に付いた。ただ、瓶が磨りガラスの様になっており、高そうだったため迷っていた(値段は大抵のものは表示されていない)。しかし、原酒というところに関心があり、尚かつ酔っぱらっていたので値段も聞かずにレジに持っていった。結局値段は3500円くらいだったと思うが、まあ原酒でこの値段だったら安いと思う。 帰ってラベルをじっくり見てみると、芋麹と書かれているではないか!これは珍しい。早速ホームページでこの焼酎について調べてみると、「蒸留方法を工夫し、通常の常圧蒸留より更に高沸点成分が出てくるようにしたため、味にコクとうま味が出ている。」とのことであった。 香りは、今までの芋麹使用の焼酎(「蘭」、「芋」)とは異なり全く癖がなく、美味しそうなふくよかな甘い香りがしてくる。芋麹の焼酎は現在自分的な見解では、濃厚で奥深く、少し癖があるのが特徴だと思っている。しかし、この焼酎には癖がない。 飲んでみると、33度といったアルコール感を全く感じさせないまろやかな感じであり、一年熟成とは思えない程角が取れている。口に含んだ瞬間風味の広がりは素晴らしい。口の奥で少し「にがり」を感じ、少しウィスキーのコクの様なものを感じる。ストレートで飲むと、この「にがり」が強いため、ロックがちょうど良いと思われる。ロックで飲んでみると、「にがり」の部分は薄れ、ウィスキー風の甘みが感じられるようになってくる。しかし、飲んだ後に舌の奥がザラつく感じがあるのは何でだろうか?不思議である。

「楔(くさび)」
さつま無双(鹿児島県鹿児島市)

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@飲んだ感想
ポイント:大海酒造

 大海酒造は海を題材にしたラベルが多いが、今回「くさび」という焼酎を見つけたので購入してみた。香りは大海酒造の物とは一線を引いて芋らしい香りが漂ってくる。飲んでみるとビックリ!大海酒造がこんな芋らしい焼酎を作るのか!っとラベルを再度確かめてしまった。この焼酎の素晴らしいのは舌の奥に感じる甘みである。また、割水に「寿鶴」を使っているためか、口溶けが良い。 「しまった!ファイルが途中なのに全て飲んでしまった!」後でファイルを見直していたら発覚したので、正確な味はもう解らない。今度もう一度購入する必要がある。

「鬼火(おにび)」
田崎酒造(鹿児島県日置郡市来町)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:田崎酒造、焼き芋を使用

 焼き芋焼酎は「黒瀬」以来2本目であるが、やはり「黒瀬」がうまかった分、かなり興味をそそられ購入した。香りはほんのりとした香ばしさにアルコールの香りが組み込まれた感じである。飲んでみると、「黒瀬」よりあっさりとした癖のない感じである。1600円という安値のため、味の深みには期待していなかったが、皮を焼い
たような焼き芋焼酎独特の風味が楽しめて安値のわりには楽しめる焼酎であると思う。ただ、「黒瀬」のような焼き芋のホクホクとした感じはなく、単調な感じである。お金がないときには、結構いけるのでは?思う一本である。

「薩摩 でかんしょ」
田崎酒造(鹿児島県日置郡市来町)

参考商品
@飲んだ感想
ポイント:田崎酒造、焼き芋を使用

 香りはこれまでの「焼き芋焼酎」とは異なり、「濁り焼酎」香りがしてくる。自分は「濁り」はあまり好きではないため、これは失敗か?と思いつつ飲んでみた。飲んでみるとやはり予想通り、「濁り芋焼酎」。どっしりとまでは行かないが、甘ぁ〜い「濁り」独特の味が舌全体にまとわりついてくる。しかし、これまでの「濁り」とは少し違う。ほんのりと焼き芋の風味がするのである。残念なのが、「濁り」の風味が「焼き芋」の独特の風味よりも強いため、ほとんどただの「濁り芋焼酎」と言ってもいいように思える。「黒瀬」「鬼火」と「焼き芋焼酎」もいろいろと飲んできたが、これが一番「焼き芋」という感じはしなかった。ただ、ウチ兄は「焼き芋の風味が結構してくるね」っ
と言っていた。濁りに抵抗のない人はこういう感じがするのだろうとも思う。

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