蔵元訪問記「黄金酒造」パート3



 ここまでが、本社工場での工程です。

ここから先は、車で約10分の敷根というところに仕込み蔵があります。
実は、仕込み蔵はもともとは「七十七萬石」五領酒造さんという蔵元さんでしたが、4・5年前から黄金酒造さんの傘下に入ったそうで、製造・杜氏はそのまま五領さんが引き受けて、黄金酒造の焼酎を造っています。

 仕込み蔵の中です。昔の木造りの蔵です。生産石数はわずか500石(1石=一升瓶100本分)しかできません。通年(7〜8月は除く)造ってこの量ですから、本当に極めて少量ということになります。

 仕込みタンクの中です。もろみがぐつぐつと音を立てて発酵しています。  もろみのアップです。香りを嗅いでみました。なんとも言えないフルーティーな香りでした。言うならば、酵母入りのヴァイツェンビールのような香りがしました。

 黄金酒造さんの原料芋は、上記のようにして細かく砕いた状態で乾燥させて保存します。したがって長期間の保存が可能です。このため、普通の芋焼酎の蔵元の仕込み時期は、芋の収穫期と同じ9〜12月までですが、黄金酒蔵さんではほぼ一年中(7〜8月は気温が上がりすぎて不可能)造れます。

 さらにアップです。 櫂で掻き混ぜています。

 これは、蒸留したばかりの「蘭」の原酒(アルコール分35%)です。非常にキレイで、透明度が高いためエメラルドブルーに見えます。

 また、この棒はセラミックだそうです。ちょうど炭の効果があるそうで、味がキレイになるそうです。

 ヒシャクですくって少しいただきました。「これは、美味い。まろ味と芋麹のフルーティーな風味がたまらない。」
 貯蔵庫です。昔ながらの石蔵で造られています。この甕には5年ものの芋原酒と麦原酒の古酒眠っています。この中にもセラミック棒を入れています。

 こっちも少し味見させてもらいました。アルコールは45度ちかくあるそうです。強烈だけど旨い。

 こちらが黒岩 義勇起社長です。「蘭」についてのいろいろなお話を、社長自ら熱く語っていただきました。

 とても貫禄のある方で、もしや西郷さんの末裔では!?
 杜氏(工場長)の五領さんです。焼酎造りの先頭に立っていらっしゃる方です。

 営業部課長・担当の柿木さんです。いつも、たいへん行き届いたご配慮をいただいております。初めてお会いしましたがなかなかのナイスガイです。  造りの満園さんです。いろいろと詳しいご説明ありがとうございました。今までの焼酎造りについての多くの疑問点が解けたような気がします。


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