酒の阿波屋トップ 蔵元訪問記ページへ 日本酒一覧検索  焼酎一覧検索

◆蔵元訪問記 「若竹屋」◆


「若竹屋」さんのホームページへhttps://www.wakatakeya.com/


平成13年2月11日に福岡県浮羽郡田主丸町にある蔵元「若竹屋」さんに行ってきました。
その時の様子を断片的ではありますが、アップいたしました。バーチャル蔵見をお楽しみ下さい。


 「若竹屋」さんを訪れたのは、今回が二度目になりますが、造りの最中にちゃんと見学させてもらったのは今回が初めてです。この蔵の創業はたいへん古く1699年からであり、歴史は300年を越えます。

 現在、若干35歳の14代目の蔵元・林田浩暢社長と、42歳の杜氏がこの蔵を引っ張っていって、素晴らしい酒造りでメキメキ頭角をあらわしてきています。今後の「若竹屋」さんは目が離せません。

14代目、林田浩暢社長
 今回、この若き林田社長が素晴らしい話を二つして下さいました。
一つは、造り酒屋「若竹屋」について。もう一つは「酒造り」について。

◆造り酒屋「若竹屋」について  多くの造り酒屋は、元々裕福な豪農や庄屋であったものが余った米を用いて酒造りをはじめたとされていますが、実は私のところ「若竹屋」は酒造りが好きで好きで、借金をして米を買ってはじめたそうなんですよ。ここが、他の造り酒屋さんと大きく違うところです。
◆「酒造り」について  米を磨くことの意味。つまりは何故米を磨くと旨い酒が出来るかということに関しては、科学的な理由は分かっておりません、私なりにずっと考えてきましたが、答えは出ませんでした。それが、私に子供が生まれて人の親になったときに「あっこれだ!」と気付きました。

こういうことだと思うのです。
麹を造るときのことに関してですが、米の中心部はデンプン質で余り栄養が多いとは言えません。外側の方がタンパク質やミネラル、ビタミンなどが豊富で栄養は、はるかに多いのです。では何故敢えてその栄養分を削り取るのかということですが、それをそのまま人間の教育としてあてはめると、子供の頃から欲するものは何でも買い与えて、甘やかし放題に育てると、ろくな大人になりません。厳しく(厳しいばかりではいけませんが)しつけながら育ててこそ、立派な大人と成長してくれます。つまり、麹菌を甘やかせず、栄養の少ない厳しい環境(温度も麹菌が生きるか死ぬかの低温)に置くことによって、素晴らしい酒になるのではないでしょうか。


 蒸した米をスコップですくっているところですが、湯気で見えにくい。  背中が写っている方が横尾杜氏。放冷氣の中を蒸し米が通ってきます。

 貯蔵タンクが整然と並んでいます。  搾ったばかりの大吟醸が、斗瓶に入れられます。

 麹室の中です。とても湿度を高くしてあるため、入った瞬間メガネやカメラのレンズが曇ってしまいます。  バラケの良い良く出来た麹です。

 酒母タンクです。グツグツと泡が立っています。  暖気(だき)を入れて醪を少し暖めててあげています。


NEXT次のページへ


トップページに戻る