◆一日焼酎塾PART2・蒸留編◆


 蒸留室です。蒸留器が数機びっしりと並んでいます。  今回使った蒸留器です。常圧蒸留&減圧蒸留の両方が出来ます。

 しかも、ななな〜んと、「豪気初留取り」は常圧蒸留だとばかり思っていましたが、常圧半分・減圧半分なのです。これはそれぞれのブレンドではなくて、前半が常圧で後半が減圧という驚異のテクニックが駆使されておりました。

 蒸留されて出てきた液体(原酒)が、このタンクの中に入ります。実は「初留」と銘打っていますが、一番最初の初留は風味が好ましくないため、カットされます。  垂れてくる原酒をアルコール度測定のため、採取します。

 実際にアルコール度を測りました。  蒸留の経過。



↑蒸留機の内部。細いパイプの先からは、直接蒸気が出る。【常圧蒸留】

 また、太いパイプ内には蒸気が送られる(間接蒸気【減圧蒸留】)

-----常圧蒸留でスタート----

◆蒸留が始まって約1時間後
セメダイン風、又はバナナ様の極めてフルーティーな香り。アルコールの刺激が強すぎる。
アルコール度 蒸留機内の温度
75.7% 90℃

◆約1時間30分後
ナッツ系の甘い香りに少しずつ変化。アルコールの刺激も少しずつ落ち着いてきた。
アルコール度 蒸留機内の温度
64.0% 91℃

-----減圧蒸留へ移行する----
ここで加熱(蒸気での)はストップするが、圧力を下げたため、このまま暫くモロミの沸騰は続く。

◆約2時間後
ナッツ系の甘い香りに、塩っぽさが加わってきたかのよう。
アルコール度 蒸留機内の温度
43.0% 46℃

◆約3時間後
モロミの沸騰が弱くなってきたため、次は間接的に加熱する(間接蒸気)。再び温度が上昇。モロミのアルコール度が下がってきたため、沸点が上がっている。
原酒の風味は殆ど変わらず。
アルコール度 蒸留機内の温度
33.0% 52℃

◆約3時間30分後
そろそろ終わりに近付いてきた。
風味は、ほんのりクリーミーになってきたかな?
アルコール度 蒸留機内の温度
23.0% 47℃

◆約3時間40分後
蒸留終了。
ハスの抜けた水っぽい風味。
アルコール度 蒸留機内の温度
13.0%

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以上、今回の蒸留で取れた原酒のアルコール度数は49.8%だった。





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