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◆蔵元訪問記 「鹿児島酒造」◆ |
平成15年4月9日に鹿児島県阿久根市にある焼酎蔵「鹿児島酒造」さんに行ってきました。
その時の様子を断片的ではありますが、アップいたしました。バーチャル蔵見をお楽しみ下さい。
鹿児島酒造の黒瀬杜氏とは今までに二度ほどお会いした事がありましたが、蔵にはまだ行った事がありませんでした。今回念願叶ってついに訪問する事が出来ました。 いつもは蔵元訪問というと必ず車で行くのですが、今回は汽車の旅でした。時間は掛かりましたがゆっくりと出来ました。また、蔵が阿久根駅の真ん前なので、びっくりしました。阿久根に着いてから、さすが南国鹿児島、4月初旬だというのに、下着とシャツ1枚でOK。さらにシャツは袖をまくっていました。 今回は、当店担当の鹿児島酒造久留米支店長の中島さんにわざわざ時間を割いてただき同行していただきました。 ≪いざ蔵の中へ≫ 蔵の敷地は3,000坪もあってとても広い。黒瀬杜氏に蔵の中を案内してもらい、貯蔵タンクの数の多さにビックリしました。これだけたくさんの数のタンクを保有している蔵元さんを、今までに見た事がありません。安定した酒質を保つために、少しずつ小出しにしながら取っているようです。新しい機械や設備の導入などでお金を使うのではなく、これが本当の意味での投資だと実感しました。 夜は、黒瀬杜氏と中島支店長と次世代のホープの営業の牛ノ浜さんと今回一緒に訪れた酒屋さん2名の計6名で楽しく食事をし、阿久根の夜の街に皆で繰り出しました。それからなんと3軒もスナックをハシゴしました。どの店にも鹿児島酒造さんの美味しい黒麹芋焼酎がありました。「阿久根のスナックは贅沢だなぁ。」なんて思いました。本当に皆さん楽しい方で、蔵元に来てこんなに楽しかったのは、はじめてでした。宿に帰ったのが深夜の3時。翌朝は始発の汽車の予定。案の定一本、遅らせてしまいました。 また、泊まった宿も最高でした。グランヴューあくね(旧 国民宿舎あくね)というところで、眼下が海の丘の上にあって、オーシャンヴューの部屋でした。露天風呂もあってもちろん露天もオーシャンヴュー。泉質はナトリウム塩温泉でしょっぱかったです。プライベートでも行きたいなぁ。 |
阿久根駅のホームから写した鹿児島酒造です。「初光」というのは、昔から地元で親しまれている焼酎の名前です。 どうです。本当に駅に隣接しているでしょう。 |
こちらが黒瀬安光杜氏です。「黒瀬」とは、唯一焼酎の「杜氏の里」なのです。その昔、ここから九州の各地域に散らばって焼酎造りの技を広めました。その方々の殆どは黒瀬又は、片平姓です。現在、当時からの技を受け継いだ黒瀬、片平姓の杜氏は、もう数えるほどしかいらっしゃいません。「黒瀬安光杜氏」もその一人で、まさに人間国宝クラスと言っても過言ではないでしょう。 また、とても気さくな方で、私が「杜氏さん」と呼んで話しているといると、私の事を気に入ってくれたそうで、「おいちゃん」と呼びなさい。なんて言ってくれました。(手に持たれている綿の網で、焼酎タンクから不純物をすくいます。) |
さて、まずはこのドラム型の機械の中で原料米の洗いから蒸し、さらには麹を付ける工程が行われます。大きさとしては、今まで見た中ではかなり大きいほうです。 | 次にこの三角の部屋で、温度・湿度がしっかり管理されて、麹米が培養され成長します。こちらもかなり大きめです。 |
これは、原料を蒸す機械です。左の緑色のは芋用。右の丸いのはそれ以外の麦・米用です。 | 鹿児島酒造さんは全てタンク仕込みです。手前の開放タンクで一次仕込み。億の緑色のタンクで二次仕込が行われます。 ビッシリとタンクが並んでいます。 |
常圧蒸留器です。3台有ります。 | この蒸留器の中です。ここに「焼酎もろみ」が入れられます。 |
これは、蒸留して出てきた焼酎の気体が、この管を通って、溜められた水で冷やされて、液体(焼酎)となって出てきます。この蒸留器は蔵によって全て特注で造られています。これは管が正方形ですが、円形で蛇菅になっているものも見かけます。 | なななな〜んと、大人気の焼き芋焼酎「黒瀬」の元。これが焼き芋製造器です。これはよくデパートの屋上などで「焼き芋」を売っているものの払い下げだそうです。ですから、上はガラス張りで陳列販売出来るようになっています。下でじっくりと時間をかけて万遍無く焼くそうです。あるものを有効利用する黒瀬杜氏の知恵には感服いたしました。これが数台有ります。 また、この芋は特別に形の揃ったものを買い付けるそうです。なぜなら均一に万遍無く焼き上げるため、不揃い芋ではダメなそうです。 |