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◆蔵元訪問記 「植園酒造」◆

平成15年1月16日に鹿児島県薩摩郡宮之城町にある焼酎蔵「植園酒造」さんに行ってきました。
その時の様子を断片的ではありますが、アップいたしました。バーチャル蔵見をお楽しみ下さい。



 「植園酒造」さんは、芋焼酎王国・鹿児島県の北部、薩摩郡宮之城町にあります。宮之城町は「竹の里」としても有名です。この日は、超限定&こだわり焼酎「夢鏡」の仕上がり具合を見る試飲会を兼ねての訪問でした。

 行程は、九州高速を下り八代ICで降りて、後は国道3号線をゆっくりとさらに南に下ります。出水市まで下ったところで、次は東に進路を変えて紫美山を越えます。そしてようやく宮之城町に辿り着きました。(約5時間の道のりでした。)道中、宮之城の繁華街を通りました。いたるところに「園乃露」(植園酒造の代表焼酎)の看板があります。さすが、地元の人々に熱烈な指示を受けていることが見て取れます。・・・そこからまた山を分けて進み、ついに「植園酒造」さんが見えてきました。ちなみにそのすぐ隣には軸屋酒造さんもありました。

 午前11時に蔵に着いて、それからずっと昼食抜きで、焼酎を試飲させてもらいながら語り続け、それが終わると蔵の中を見せてもらい、終わったのは4時頃でした。(やはり、これは観光ではなく、仕事で行っているので当然のことですよね)(^O^;
    


 周辺を山に囲まれた土地に植園酒造さんはあります。蔵の付近だけは田畑がありました。空気もひじょうにクリーンですがすがしい環境です。  敷地はかなり広く、蔵元:植園社長のご自宅も同じ敷地内にあります。というよりも、蔵=家です。

 昔ながらの石蔵:仕込み蔵です。とても古いものです。  仕込み蔵の入り口です。頑丈な鉄の扉です。高さが低く、しゃがまないと入れません。(外気の進入を防ぐためでしょうか?)

≪いざ、蔵の中へ≫
 仕込み蔵の内部です。仕込みタンクが埋められています。この蔵の中は昔からの「蔵付き酵母」が住み着いています。これが、ここの焼酎の美味しさのヒミツかもしれません。  奥には「かめ」が埋められています。こちらはもっと古いものです。ピッカピカの無菌室のような工場では、けっして真似出来ない古くからの味が、ここにはあります。

 こちらが、蔵元兼杜氏の植園正人さんです。前評判は職人気質で頑固な方だと聞いていたので、はじめはおそるおそる、、、でしたが、話していくうちに、とっても人懐っこいやさしい方だと分かりました。この表情からも見てとれるでしょ。  しかし、杜氏・職人です。焼酎造りにおいては、妥協を許さない数少ない本物の杜氏さんです。
 現在の生産石数は1200石(一升瓶換算で12万本)ほどだそうです。ピーク時は2000石以上あったそうですが、今の石数くらいが、造っている焼酎の状態が把握できるので、ちょうどいいそうです。量より質へのこだわりが伺えます。


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